テーパー



ロッドの性能を問うときに比較とされるのが、アクションと、「テーパー」です。これは、ロッドの曲がり具合を表したものです。釣り用語では、「調子」とも呼ばれています。
テーパーを大別すると、ファースト(先調子)、ミディアム(胴調子)、スロー(元調子)、パラボリックがあり、それらは使用するルアーの種類によって、選択されることとなります。




【ファースト】
ティップ(穂先)が敏感で、バット(ロッドのグリップに近いところ)が強いのが特徴です。底を操るルアーの釣りに向いています。キャスト時のコントロール性能も抜群にいいです。

(更に先調子の「エキストラ・ファースト」もあります。)





【ミディアム】
リーリング(ラインを巻き取ること)を必要とする釣りには、この曲がり方が理想的です。魚がヒットした瞬間、ファーストでは弾いてしまうアタリも、ミッド(ロッドの中央部)が対応してくれます。







【スロー】
ロッド全体が「ボワン」とたわむような柔らかさを持っています。トップウォータープラグ(水面を泳がすタイプのルアー)を操るのに適しています。しかし、ファーストに比べてポイントへのコントロールは劣ります。






【パラボリック】
曲がる支点が移動するので、「可変テーパー」とも呼ばれています。これは負荷に応じてロッドがティップ(穂先)から徐々に曲がって、ルアーの抵抗やヒットした魚の力に応じて、常に適正な曲がり方をしてくれるというものです。