ガイ ド



「ガイド」というのは、ラインを通す部分のことです。
スピニングとベイトではその形状に違いがあり、さらにリング部分(ラインと接触する部分)の素材にも、いくつかの種類があります。
ガイドリングは、最初のセラミックリングから、ハードガイドとなり、より硬いSIC、ゴールドサーメットへと変わっていきました。フレーム(リングを支える部分)はステンレスが主流ですが、最近ではより軽量なチタンも採用されるようになりました。



【ハードリング】
セラミックの採用後、より強度を高めたものです。デビューより数十年の月日が経ちますが、現在でも生産されていて、手頃な価格のロッドに採用されていることが多いです。しかし熱伝導率が悪く、一点に集中させてしまうとガイドの損傷の恐れがあります。


【SICリング】
「シリコン・カーバイト」というセラミック。なめらかで熱を持たない特性で、普及率も高いです。このSICの登場で、ガイドの性能は格段にアップしました。
熱伝導率の向上により、ラインとの接触による発熱を分散してくれます。ダイヤモンドに次ぐ硬さがあり、擦れなどにも強いです。硬度はゴールドサーメットに比べ2倍以上。(PEラインの使用時に威力を発揮します。)表面は鏡面加工によりスベリを良くしています。


【ゴールド・サーメットリング】
金色に輝く高級感あふれるガイドリングです。見た目にも美しいです。耐食性が高く、色落ちもしません。曲げ強度はSICよりも高く、ゆがみによる損傷を軽減してくれます。軽量で熱伝導率も良いです。表面のゴールドカラーはイオンプレーティング処理によるもので、ラインのスベリを良くしています。ただし、PEラインの使用にはリングの破損の恐れがあります。


(ニューコンセプトシステム)
素材の進歩により軽量化がもたらしたメリットに「ニューコンセプトシステム」というものがあります。これはロッドに付けるガイドの数を増やすという考えです。ガイドの数が増えるということは、ラインの接触面積が増えるということになります。つまり、感度がアップするということです。

(インターライン)
ガイドリングは無くロッドの中心部がガイドとなり、そこにラインを通しているもの。ロッド自身がガイドの役割を果たす為、感度が良くてライントラブルも減少します。