うえきちバス講座
B バスフィッシングの魅力



「バス釣りの何が楽しいの?」
...ってことを聞かれることがあります。「食べんのやろ、逃がすくせに。」って言われることも。
このホームページを作るにあたり、バスフィッシングの魅力をもっとみんなに知ってもらおう。そういった事をいっぱい書こうと思っていました。
そして、本題にも値する「バスフィッシングの魅力」というこのページを作り始めた今、勢い付いていた気持ちとは逆に少しずつ手が止まります。「なぜかな?」と考えると、それらは言葉では表現しにくいことなんだと感じます。
思い当たるところを少しご紹介いたしますが、結局のところ、ここで魅力のすべてを語り尽くすのは無理だと思います。「体で感じる楽しさ」は実際に体験してみないと分かりませんよね。できたら、その楽しさは実際に体験して感じてほしいのです。


「自然」
本来、自然の中で人がリラックスでき、それを好むのは当たり前の事なんでしょうけどね。自然に囲まれていると、そのうち自然と同化しているような心安らぐ瞬間を感じたりします。バスフィッシングでは、そこに緑と土があるせいか海釣りよりもそれらを多く感じます。「自然の匂い」がいっぱいします。山奥のダムなどでは特にそうです。事実、小さな滝などもあってマイナスイオンがたっぷりです。

「釣れなくても結構楽しい。」...本当は釣れないと悔しいんですけど、それでも結構楽しかったりします。自然いっぱいの中でロッド(竿)を振ってるだけでもいい気分なんですよね。
ストレス解消になりますね。ストレスが溜まってきたと感じたら、「そろそろ釣りに行かなあかんなぁ。」ってことで、釣りに行きます。
やっぱり、自然相手の遊びは楽しいですね。状況は変化しますしね。昨日釣れたから、今日も釣れるとは限らない。キャリア豊富な人の方が釣れるとも限らない。いつも違う顔で向かえてくれるんですよね。
言うまでもなく、「自然」とは偉大なものです。「自然と遊ぶ」などという表現は少し意味違いなものに感じます。遊んでもらっているのは人間の方なんですよね。「自然に遊んでもらっている。」というのが本当の付き合い方だと思います。


「キャスト&アクション」
これはバスフィッシングだけではなく、ルアーフィッシングにおいてのことともなりますが、「キャスト」(ルアーを投げること)も楽しさのひとつです。
ポイントを狙いながらキャストするのも楽しいですし、またそれが思い通りにいけばすごく気分がいいです。フルスィングすればスカッとしますしね。
その後、水中の動きをイメージしながらルアーにアクションをつける訳です。仕掛けによっては動きを止めている場面もありますが、基本的にはなにかしら動作を起こしているんですよね。
釣れなくても結構楽しく感じるのは、これらのおかげでもあると思います。


「魚との知恵比べ」
餌釣りを批判するつもりはありませんが、魚が餌を食ってくるのは当たり前のこと。
僕ら(ルアーマン)は疑似餌で勝負しているという誇りがあります。
魚釣りは魚との知恵比べだと思っています。ルアーの釣りにはその魅力がいっぱいです。
ルアーを動かしている間もいろんなことを考えていますしね。イメージが大事だと思います。また、それを楽しく感じます。
プロゴルファーはショットする前に、「既に頭の中でショットしている。」ってことを聞いたことがあります。 
バスフィッシングも同じく、キャストする前から既に頭の中でルアーは動き出しています。更に言うと、それは釣りに出かける前のタックルチョイスの時点から始まっています。なんとなく釣れた一匹よりも、イメージ通りに釣れたものの方が喜びは大きいのです。
バスフィッシングに使用するルアーや仕掛けはとても多く、ライン(釣り糸)などの組み合わせも含めると、ものすごいものになります。迷いが生じる程ですが、状況なども含めいろんな事を考えられるのが、また楽しいところでもあります。


「魚に遊んでもらう。」
バスフィッシングは、「ゲーム・フィッシング」と呼ばれるものに属します。「キャッチ・アンド・リリース」といって、初めから逃がすことを前提に釣りをしています。
僕は、バスフィッシングにおいて、魚との知恵比べをして勝つことをに楽しさを感じています。ですから、魚の命をとるつもりは初めからありません。
バスフィッシングの魅力に取り付かれる以前は、「バスは鮎を食べる悪い奴や。駆除したろ。」とか思っていました。
確かにバスは外来種であり、日本の固有種やその生態系に被害を及ぼす(既に及ぼしている)害魚と見なされています。(それを言われると辛いところなんですけど...。)
でも、僕はバスが大好きでとてもいとおしく思っています。多くのバサー(バス釣りをする人)と同じように、逃がす時には「大きくなって、また会おう。」って気持ちが、本当に素直なものとして沸き起こります。
しかしながら、リリースするにせよ、バスを傷つけいじめていることは確かなことです。
餌釣りなら、まき餌などがあるので魚に対しての利益もあることでしょう。でも、ルアーの「キャッチ・アンド・リリース」の釣りには魚にとって得になることなどはないのです。
いたわりの気持ちを忘れず、出来得る限りのやさしさを持って接していかなければなりません。
「遊んでもらっている。」のは僕の方なのだから...。
バスにとって、バサーは敵であります。しかしながら、一番の味方でもあります。
バスフィッシングをしない人にとっては、ただの害魚となることでしょう。そう、バスの味方はバサーしかいないのです。


「この瞬間が...。」
いろんな楽しい瞬間があるんですけど...。
たぶん、魚釣りをしている多くの人はこの瞬間ですよね。ロッドがしなり「ググッ」っていう感触...。 (;>ω<)/くぅ〜。
もう、うまい言葉で表現できません。とにかく最高の瞬間です。

(写真は私の「心の師匠」、村上晴彦氏)