【発酵式CO2添加】
以前は、魚メインの水槽作りでしたが、最近では水草の美しさにハマりつつあります。
水槽内の水草ってすんごく綺麗なんですよねぇ〜。
でも〜、水草くん達はイマイチ元気がないのねぇ。
..ってことで、CO2の添加をすることにしました。
でも本当を言えば、CO2の添加なんて、ずいぶんと設備にお金がかかるものと諦めておったんです。そんな時、コスト的に非常に優れている発酵式のCO2添加を知ったのです。
【発酵式CO2添加】
※ イースト菌が発酵の際に発生させるCO2を利用します。
(材料)
・ペットボトル
・エアーチューブ、ジョイント
・砂糖
・ゼラチン、寒天など
・イースト菌
容器はペットボトルを用い、キャプに加工を施して使用します。
容量は水槽の状況にもより、それに適したものを使います。私は、900ml〜2Lを使用しています。
キャップの中心に穴を開け、エアーチューブ延長用のジョイントを差し込みます。機密性を高める為、接着剤などでしっかりと固めて下さい。私はエポキシパテでガッチリ固めています。
イースト菌は糖分を分解してCO2を発生させます。CO2の発生を長期間一定に保つ為、砂糖を「ゼリー化」させます。こうすることによって、燃料である砂糖を効率的に使うことができます。
砂糖をゼリー化するには、「ゼラチン」や「寒天」などを使用します。
「ゼラチン」(板) ゼラチンは、動物の骨や皮あるいは腱などに主として含まれているコラーゲンというタンパク質を分解、精製して得られる動物性タンパク質です。 これは薄い板状に固めたものです。水に溶かすのがちょっと面倒です。 |
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「ゼラチン」(粉末) こちらは溶け易いパウダータイプです。 |
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「寒天」(粉末) その原料の主なものはテングサ科の海草で、その粘質物を浸出冷却しゼリー状に固めたもの(トコロテン)を天然の寒気で冷結乾燥したもの。そのほとんどが食物繊維です。 こちらも溶け易いパウダータイプです。 |
現在は粉末の寒天を使用しています。でも仕上がりはゼラチンの方が綺麗です。とってもなめらかで、溶け方もスムーズな感じがします。
(ドライ・イースト) これが粉末状のイースト菌です。 スーパーで購入できます。「手作りお菓子のコーナー」みたいなところにありました。 |
(うえきち仕様の作り方) 2Lのペットボトルに、水500ml、砂糖500g、粉末寒天4gで「砂糖ゼリー」を作った後、水をボトル肩口より少し下まで入れます。(計量してません。) その際、初期の発酵を促す為に、水には少量の砂糖を溶かしておきます。 それからイースト菌をティースプーン一杯程度入れ、キャップを締めて出来上がりです。 |
数時間経つと発酵が始まり、こんなビールの泡みたいなものが出てきます。
中身を容量一杯まで入れると溢れる危険性があります。少し控えめにして空間を残しておきます。
糖分を分解する際、CO2と共にアルコールが発生します。日数が経つにつれ、徐々に溶液内のアルコール濃度が上昇し、それに伴いCO2の発生量は減少していきます。そうして発酵が止まってしまった場合は、水を入れ替えて同じくイースト菌を加えます。
発酵速度はゼリーの固さ、発生量はゼリーの断面積に比例します。水槽の状態に応じて使い分けが必要です。
尚、発酵は温度にも影響を受けますので、季節に応じたセッティングも必要となります。